これまで僕は肉体の健康性を考えて様々な勉強をして来ました。
外側に見えている筋肉だけでなく、その内側にある見えない内臓、血液、骨なども考慮し、本当の意味での健康になるためにはどうすれば良いかを考え続けて来ました。
そんな事をし続けていると、どうしてもこういう疑問が浮かんで来ます。
「体の中で最も重要な部分は何か?」
「最も健康を重視しなければいけない部位はどこか?」
本当はこうした還元的な発想自体が宜しくないとは思っていますが、敢えてその質問に答えるとしたら、やはり「脳」になります。
誰もが知っている通り、脳は体の司令塔です。
神経系と内分泌系を支配し、感覚器官と運動器官を制御する事から、全身の臓器をコントロールする力を持っています。
学習や記憶も担っており、正しい情報と間違った情報の判断にも繋がります。
そして私達の「心」や「意識」を作り出している本体でもあり、行動そのものに大きな影響を与えます。
ヒトの死の定義の一つは脳死でもあるわけで、脳が体の中で最も重要と言うのは、決して言い過ぎでは無いと思うのです。
全ての問題は脳の問題
健康という側面から考えた場合、脳の不健全さが全ての元凶になる、という考え方は色んな角度から説明が出来ます。
直接的な事で言えば、現代人がかかる病の原因はほとんどが心因性ストレスによる脳へのダメージである事が分かって来ています。
仕事や人間関係のストレスは脳の視床下部という部位を刺激しますが、そこはホメオスタシスの3大システム「自律神経」「内分泌」「免疫」を司る健康管理の大元とも言える個所です。
そして、その大元がストレスで過剰な刺激を受け続けると、自律神経は乱れ、ホルモンバランスは崩れ、免疫力は落ち、その結果、頭痛、腰痛、癌、薄毛、EDなどあらゆる病気を引き起こします。
他にも健康問題として、悪い食生活が止められなかったり、逆に運動などの良い習慣が続かないという難題がありますが、これも脳の不健全さから来ています。
「自制」や「意志力」というものは特定の脳領域が作り出すものなので、脳が適切に働くかどうかが体全体の健康性に関わる事になるのです。
また、健康を考える上で非常に大事なのは情報処理能力です。
情報社会と呼ばれる現代では多くの情報が乱立しており、何が正しい情報か非常に分かり辛くなっています。
情報弱者という言葉もかなり広まって来ていますが、情報の善し悪しがわからない人は自分に合わない健康法を選択し、逆に不健康になってしまう事が考えられます。
他にも色々な見方が出来ますが、脳は健康の最も奥深くに君臨しています。
脳の健康と機能を底上げすれば、体の健康と機能の全てが底上げされます。
逆に、質の高い健康法を知ったとしても、脳が正しく機能していなければ全てが台無しになります。
我々のライフスタイルの鍵を握っているのは脳なのです。
心理学から脳科学へ
幸いにもここ数十年で、脳科学の分野が目まぐるしい発展を遂げています。
脳画像の技術も進んだ事で、脳の仕組みが視覚的にわかるようになってきました。
そして、今では「心」というものも、かなり物理的に説明できるようになって来ています。
少し前まで心の問題は心理学が中心でしたが、今では脳科学がメインです。
ストレスへの対処も、心理学的療法から脳科学の視点に変わって来ています。
良好な人間関係の構築や、習慣化を身に付けるというメソッドも、心理学から脳科学のアプローチに変更されてきています。
最先端を行くビジネスの分野も、心理学から脳科学へアップデートがかけられています。
脳科学の発展により、心理学では掴み切れなかったところがかなりクリアになって、今まで不透明だった様々な問題に説明が付けられるようになってきたのです。
そして、今回の教材ではそんな脳科学を用いて、脳の健康と機能を高める方法をお伝えしたいと思っています。
僕自身が興味あってここ数年、脳科学系の本を色々と読んで来たので、それを3つのカテゴリに体系立ててお話する予定です。
その3つとは…
①幸福とストレス
ストレスを解消して幸福感を高めるという昔からある普遍的な課題ですが、ここでは「メンタライジング系」と「ミラー系」という脳領域から科学的なアプローチをかけていきます。
メンタライジング系とは社会的な苦痛や喜びに関与する部位ですが、何も考えていない時に活性化するデフォルトネットワークであり、一般的な思考とオンオフの関係で働くという興味深い性質があります。
このメンタライジング系が脳の健康を左右する要になって来ますので、セミナーでは具体的な実践方法まで含めて詳しくお伝えしたいと思っています。
ミラー系とは近年ミラーニューロンの名でかなり広まったもので、一部の方は知っているかと思います。
モノマネ細胞とも呼ばれ、「共感」など心理学の難しい問題を何でも解決する流行りの仮説としてもてはやされました。
しかし、現在ミラーニューロンは単なるモノマネ細胞では無く、メンタライジング系と相互作用して心の問題に深く関与する事が分かって来ました。
今回は広まってしまったミラー系の誤解も解きつつ、ストレスと幸福感を高めていく話を展開したいと思っています。
②依存とモチベーション
酒、煙草、お菓子など、好ましくない依存状態から抜け出して、運動、勉強など好ましいモチベーションを高めていくお話です。
依存とモチベーションは全く別々に扱われる事が多いですが、因子はどちらも「意欲」であり、表裏一体で考えるのが重要です。
悪い習慣に意欲が向いてしまった状態が依存であり、良い習慣に意欲が向く事をモチベーションと呼びますが、源泉は同じで、脳的にも同じ部位が関連しています。
関わる脳領域は「報酬系」と「抑制系」です。
報酬系は正に意欲を生み出す回路であり、ここが活性化すると、やりたくて仕方が無くなる状態が作られます。
抑制系は意欲を制御する回路で、自制心を作り出します。
今回はこの2つの回路を中心に、依存からの脱却とモチベーションの向上についてお話していきます。
③記憶と学習
簡単に言えば頭を良くするためのお話です。
頭が良くなるには勉強する事が大事と思っている人は多いですが、実はそれは全くの間違いである事が分かって来ています。
勉強は知識の量を増やしてはくれますが、土台となる頭の良さは勉強では作れず、そこに終始するとむしろ頭は悪くなっていきます。
学校のテストでそれなりの点数を取るのでは無く、社会に出てからも通用する応用力の高い頭を作るためには、脳の仕組みをきちんと理解しておかねばなりません。
ここで学ぶ脳領域は「課題系」と呼ばれる思考に関わる領域と、記憶に関わる「海馬」が中心になります。
最近では「脳を鍛えるには運動しかない」という本が流行りましたが、その内容も踏まえつつ、別の視点と融合させて1つの柱としました。
ここは前途したメンタライジング系や報酬系とも関わりが深く、教材全体を統合する重要な内容になって来ますので、締めとしてじっくりお伝えしたいと思っています。
目次
それではいつも通り、教材の詳細を目次風に書いてみます。(順不同)
- 情報はソーシャルエンコーディングする事で記憶に留まる
- 何故、かさぶたを剥がすのは気持ち良いのか?
- 褒められるのとチョコレートを食べるのは同じ事だった
- 提供する事で活性化する2つの脳内麻薬
- ギャンブルをしている時、脳で何が起こっているのか?
- アメリカと日本の研究で明らかになった瞑想の効果
- 無視された痛みと殴られた痛みの違い
- 脳の中で「好き」と「欲しい」は別物
- ストレスと学習と海馬の三角関係
- 人間の限界、心と体の二元論
- 自傷行為が起こる脳のメカニズム
- 動物はストレスを抱えた時にどう対処するか?
- 他者の気持ちがわかる共感の正体
- 高額な情報商材を買い漁るノウハウコレクターの背景
- 適切な報酬が依存に切り替わる3つのトリガー
- ヒトは利己的か?それとも利他的か?
- 重要な仕事をやり遂げた事にするドラッグの本質
- 若返りの泉と呼ばれるヒト成長ホルモンの出し方
- ピンチの時の脳の使い方、抑制 VS 再評価
- ゲーム廃人になってしまう原因は何か?
- 新生したニューロンを既存ネットワークに繋げる方法
- 脳は秘密を守りたくない
- モチベーションを高める不確実性とニアミス効果
- 脳機能を高める事が実証されているサプリメント
- 「運動」を「行為」に置き換えるミラーニューロンの本当の働き
- 運動が止められなくなる二次強化子の構築
- 勉強が出来る事と人付き合いが上手い事は両立しない
- 究極の選択、絶対的自己を確立するか?絶対的自己に閉じこもるか?
- あらゆる自制を鍛える脳の使い方
- 全ての脳機能を高める最高のエクササイズ

※画像は実際の資料です
脳科学の弱点
ここまで見て感じている人も多いと思いますが、脳科学の内容は結構キャッチーです。
心を解き明かすような感覚があるので非常に興味深いですし、本も読んでいて面白いものが多いです。
しかし、脳科学はその面白さが弱点だったりもします。
と言うのも、内容の面白さに引っ張られ過ぎてしまって、それをどう生活に活かすか?という点がごっそり抜けてしまいがちです。
恐らく大半の人は本を読んで、「あ~面白かった」で終わります。
それが全くの無意味とは言いませんが、実生活に応用できなければ、その知識は宝の持ち腐れと思うのです。
今回の教材ではその点に重々注意して、実用性のある内容に作り込みました。
ただの物知りで終わってしまう事なく、脳の健康と機能を高める事に着地させます。
勿論、面白さという点も忘れないようにしますが、何より生活レベルで役立つ内容にしているので、その点は期待していて下さい。
ダブルの衝撃
今回の教材タイトルは件名の通り「ブレイン・インパクト」です。
ブレインは「脳」、インパクトは「衝撃」という意味ですが、これは2つの意味を兼ねています。
1つは「脳」科学で明らかになった「衝撃」の事実を明かす事。
もう1つは「脳」の健康と機能を高める「衝撃」を与える事。
前者は先ほど言った面白さに相当し、後者は実用性に相当するイメージですが、簡単に言えば「面白くて役立つ内容を話しますよ」と言ういつものスタンスなので、興味あれば参加してもらえたらと思っております。
第2部
冒頭で言いましたが、今回の教材は2部構成となっています。
1部はここまでお話した通り、脳科学の知見を利用して、脳の健康と機能アップを図るという内容になっています。
身体の健全性に関わる内容は1部に全て詰め込んでありますので、健康面や肉体的進化の観点から学びを得たい方はここまでの話を聞いてもらえれば十分です。
しかし、せっかく脳科学の知識を入れてもらうので、ついでにそれを別のコンセプトで応用する教材をもう1つ作りました。
1部とは雰囲気がガラリと変わりますが、ブレイン・インパクトという意味では続編的な位置付けになります。
そのコンセプトとは…
男と女
脳の話を主軸に「男と女」というものについて話したいと思っています。
脳科学系の本を読んでいる人はわかると思いますが、脳の勉強をしていると、必ず男女の性差というものを考えさせられる事になります。
脳の大きさ、脳の使い方、神経伝達物質の違いなど、男性と女性では脳的に色々な違いがあり、それによって男女の性質が分かれて来ます。
例えば、少しアダルトな話になりますが、男性と女性ではポルノ動画を見た時の脳の処理の仕方が違います。
女性はパートナーがポルノを見ていると、裏切られたと感じます。
男性はパートナーがポルノを見ていると、性的興奮を覚えます。
これはジェラシーというものに対して、男性の脳が肉体的な浮気に反応するのに対して、女性の脳は感情的な浮気に反応するためです。
男性はパートナーに過去何人の男と肉体経験があるかを聞きたがり、女性は抜け目なく、端数を切り捨てます。
女性はパートナーに過去何回の恋愛経験があるかを聞きたがり、男性は愚かにも、ゼロ以外の数字を挙げます。
このように男性と女性は脳の構造から様々な違いが生まれて来るのですが、2部ではそういった話をしたいと思っています。
よくある「男性は左脳で論理的、女性は右脳で感情的」みたいな話では無くて、もっと根本的なところから男と女を深く掘り下げたお話をしていくつもりです。
大真面目にセックスを考える
勘違いして欲しくないのですが、この2部でお話する内容は、よくありがちな恋愛マニュアルのようなものではありません。
男性が女性を口説くとか、女性が男性の浮気を止めさせるとか、そういったスケベ心を満たすものとは違います。
一言で言えば、大真面目にセックスを考える教材です。
脳科学の知見、進化の観点、性科学の実証データなどを用いて、男性と女性の違いを冷静に明確に解き明かすのが目的です。
それが何の役に立つかと言えば、良好な人間関係の構築に繋がります。
恋人や伴侶がいる方にとっては、パートナーの行動が理解できるようになるので、ケンカの原因が解消されて、お互いを尊重し合える関係が作れると思います。
家族に対しても同様です。男性は母親や姉妹、女性は父親や兄弟の行動が理解できるようになり、家族関係の問題は解決されて、健全な関係が築けると思います。
職場、学校、その他コミュニティにおいても同じ事が言えますが、総じて異性間のトラブルが減り、男女の人間関係が好ましいものになるはずです。
今回の教材ではそんな目的を掲げて男女の理解を深めるべく、1部と同じように3つのカテゴリに体系立ててお話する予定です。
その3つとは…
①雄と雌
男と女の話をする前に、動物として生物としての雄と雌、という観点から話を開始したいと思っています。
進化論を中心に、そもそも我々には何故、性があるのか?というところから始まって、二性システムの様々な謎を解き明かします。
その後で、雄と雌の対立というものを見て行きます。
子どもを作ったギネス記録は男性で888人、女性で69人ですが、この違いからわかるように雄と雌はセックスに対して別々の進化をしてきました。
その過程で当然レイプという問題が生まれたり、一夫一妻制という制度が作り出されたりするのですが、対立する雄と雌を見る事で2つの性を鮮明にしていきます。
②男性性と女性性
本教材の核となるところですが、男性女性の性質を明確にしていきます。
男性性と女性性を考える議論は昔からありますが、昨今の科学の進歩でかなりの部分が明らかになって来ています。
ここでは主に脳の構造とホルモンの違いを背景に、男性の特徴と女性の特徴を決定づけます。
具体的な事例をたくさんお話しますが、最終的には1つの概念に抽象化して、男性性とは何か?女性性とは何か?という大問題に僕なりの回答を出します。
ここが理解できると、異性の見方は劇的に代わり、現実に男女の人間関係は良い方向へ向かっていくと思います。
③恋愛と性欲
男と女の違いが明確になってきた事を踏まえた上で、最終的に恋愛と性欲に着地させてみたいと思います。
ここでは性科学の実証データを中心として、男性が求める理想の女性とは何か?女性が求める理想の男性とは何か?というものを明らかにしていきます。
また、それを考えていく過程で、「何故、男は素人に興奮し、女は男同士に萌えるのか?」などの興味深い性癖に関する疑問にも回答していきます。
かなり残酷な事実も含まれていますが、こういった内容を知る事で、異性への理解はより進んでいくはずです。
2部目次
それでは2部の方も目次的なものを書いてみます。(順不同)
- 交配の本当の目的は子孫を残す事ではない
- アダルトサイトで人気を二分する女子高生と熟女
- 生物界で全てに共通する普遍の魅力「対称性」
- ヒトは多婚か?一夫一妻か?
- 女性の足のサイズは小さい方が魅力的
- 遠い遺伝子に魅力を感じさせる免疫システム
- 同性愛行動は動物界では当たり前の事だった
- 男性が人妻に興奮するのは何故か?
- 女性は全員レズビアンの資質を持っている
- セックスの起源は共食い
- 女性同士のケンカは何故ネチッこくなるのか?
- 長期的な出産能力を示すガイノイド脂肪
- 男性は本能的に自分の一物を見せるのが好き
- 女性用のバイアグラが存在しないのは何故か?
- 平らな胸に魅力を感じる男のフェチズム
- 女性は言う事を聞いてくれる男より、ちょいワルが好き
- 男性は相手が女性になると、途端に感情を読むのが下手になる
- ロマンに生きるのが男性、現実に生きるのが女性
- 男らしい顔立ちとフェミニンな顔立ちはどちらが魅力的か?
- 女性にとって男性との食事は資源提供力を推し量る材料
- マスターベーションするのはヒトだけでは無い
- 赤ちゃんプレイが好きなエリート達の脳
- 女性は何故、年上の男に惹かれるのか?
- 男性は基本的に使い捨ての駒である
- 数十万年かけて獲得した女性が男性をふるいにかける4つのチェック
- 女性が低い声に魅力を感じる背景
- 理想の女のWHR、理想の男のSHR
- 男性は一度オーガズムに達すると、同じ女性で再び欲情するのが難しい
- 排卵期にパートナー以外とセックスする女性は、未婚より既婚の方が多い
- 最近の研究でわかった恋愛感情が持続する最長期間

※画像は実際の資料です
R指定?
ここまでの内容を見てわかる通り、この教材は性的表現が多くなります。
別にいかがわしい思いがあるわけではありませんが、性の分析をする以上どうしても避けて通る事が出来ません。
R指定を設けるつもりはありませんが、こうした表現が苦手な方はこの教材には参加しない方が良いと思います。
無理に参加して気分を害されても困りますので、その辺は自分の性格を踏まえて検討して下さい。
逆にアダルトワードに苦手意識が無いというのであれば、とても良い学習機会になると思っています。
卑しくも情報は性的コンテンツと結びつけると記憶に残りやすくなるので、教材の学習効率は非常に高くなるはずです。
教材案内
教材は資料と音声を組み合わせたビデオでお渡しします。僕の姿は見れませんが、一番学びやすい形式で纏められていると思います。
MP4ファイルでお届けしますので、どんな端末からも見れます。
参加費は第1部のみが1万円、第2部までが2万円です。
支払い方法はクレジットカードと銀行振込で、クレジットはPaypal決済で、銀行は三菱UFJです。
一応一括のみとしていますが、何か事情がある場合、連絡頂けたら個別に相談に乗ります。
それでは参加される方は下記フォームから連絡を下さい。

