「どこ産が安全ですか?」「とりあえず国産なら問題ないですよね?」
最近コンサルをしているとこんな事を聞かれる事がよくあります。
所謂、産地問題というヤツですが、健康至高の方は食への意識が強く、産地が気になる人が多いのでしょう。
特に最近は中国産がどうたらこうたらと言われる事も多いので、どこの国の食品を選ぶべきかという意識が強くなっている気がします。
そこで今回は、そんな世間の流れに乗ってみて、国別にどこ産が安全なのか?逆にどこ産が危険なのか?という話をしてみたいと思います。
なるべく客観的なデータを参考にしながら、僕が考えている産地問題に対する姿勢をお伝えするので、食と健康に興味のある方は読んでみて下さい。
国産神話
では始めていきますが、国別産地問題で最初に言っておきたい事は、「国産=安全」という概念を外す事です。
色んな方とお話してみてわかりましたが、ビックリする程、日本産は安全だと考えられているようです。
自国をヒイキしたいのか何なのかよくわかりませんが、大した裏付けも無く、日本は問題無いと「自動的」に判断している人が多いのです。
そんな方々にまず警鐘を鳴らしたい。
我が国の農薬使用率は世界トップクラスです。
日本は単位面積当たりの農薬の使用量が世界でもダントツで、韓国と1位2位を争っているような状況です。
よく中国の農作物を危険視する人が多いですが、農薬の量で言えば、日本は中国の10倍以上です。
農薬と言えば発癌性も含めて様々な害を及ぼす事は御承知の通りだと思います。
何かの本で読んだのですが、ヨーロッパのある国では日本へ渡航する人達に渡すパンフレットにこんな注意書きがされているそうです。
「日本は農薬の使用量が極めて多いので、旅行の際はできるだけ野菜を食べないようにして下さい。あなたの健康を害する恐れがあります。」
国産神話を信じてきた人はショックかもしれませんが、こうした厳然たる事実があります。
よく商品にデカデカと「国産○○使用!」みたいにいかにも体に良さそうな感じを出しているものがありますが、実は余り意味がありません。
あんなのは供給側が「国産」と書けば消費者が喜ぶと思っているから書いているだけであって、言ってみれば我々はバカにされているのです。
テレビばかり見ている人はだいたいそうなっていきますが、そんな単純なマーケティングに踊らされてしまわないよう、真実を見る目を養わねばなりません。
農薬のついでに言っておくと、日本は除草剤の使用量も世界トップクラスです。
日本は温暖で雨が多く、病気や害虫が発生しやすいため、農薬や除草剤をふんだんに使ってきた経緯があります。
そのせいで、最近の田んぼにはカエルが消えました。
僕の田舎にある田んぼでも、昔はカエルがたくさんいたのに、今ではパッタリ見かけなくなってしまい、非常に残念に思います。
話を戻しますが、国産だからと言って安全では無いのです。
アメリカ産と言えば
では日本への輸入が多いアメリカ産はどうか?
これは健康意識の高い方なら知っている通り、アメリカはかなりエグイ…
例えば、よく話題になる成長ホルモンの問題。
アメリカ産の牛は成長効率を促すために大量の成長ホルモンが使用されています。
しかし、成長ホルモンを投与された牛は副作用で乳房に炎症が起こってしまいます。
それを防ぐために今度は抗生物質が打たれるのですが、抗生物質を投与された牛は本来備わっている免疫力が弱まってしまいます。
そうなれば、更に抗生物質を投与される事になり、この繰り返しで牛はどんどん薬漬けとなっていき、それを食べた人間に害を与えるようになるのです。
更に、この成長ホルモンを投与された牛を食べる事で人体のホルモンバランスが崩れる事もわかっています。
北海道大学の研究では米国産牛の残留成長ホルモンは和牛に比べて、赤身で600倍、脂肪で140倍だそうです。
成長ホルモンには強い発癌性があり、アメリカ産牛肉には5倍の発癌性が確認されたという報告もあります。
日本では1960年代から牛の消費量が増え、米国産牛の輸入に比例して癌が増加しています。
具体的には子宮癌で7倍、乳癌で4倍、卵巣癌で4倍、前立腺癌で10倍というデータまであります。
「日本人がアメリカに移住すると癌が急増する」と言われる事とも関係していると思います。
その他、アメリカ産は鶏肉においても、肉の色をキレイに見せるために、鶏のエサにヒ素を混ぜていた事も有名です。
アメリカ産の肉や乳製品は危険と言わざるを得ないのです。
そうそう、アメリカと言えば遺伝子組み換えが有名です。
遺伝子組み換え食品が危険かどうかは賛否両論あって悩まれている方も多いみたいですが、個人的にはNGです。
既に世界中の様々な研究チームにより、遺伝子組み換え食品が腫瘍や臓器不全の原因となるという結果が出ています。
動物実験では見るに絶えないグロイ結果もたくさんあります。
人体への害で有名なのはアメリカのトリプトファン事件ですが、アミノ酸の遺伝子組み換えの過程で猛毒タンパク質が発生し、消費者が数十名死亡しています。
遺伝子組み換えが危険ではないと主張する人も多いですが、それは単純に遺伝子組み換えの元締めであるモンサントと癒着があるからです。
彼らのおかげで遺伝子組み換えは完全な悪者にはならずに安全性の微妙なラインをウロウロしているわけですが、実際のところは非常に危険な食品だと思います。
そう言えば、「私は遺伝子組み換え食品は買わないから大丈夫!」と得意げになっている人をたまに見かけますが、それはちょっと認識を間違えている気がします。
そもそも遺伝子組み換え食品は直接消費者に販売される事はありません。
遺伝子組み換えと言えばトウモロコシや大豆が有名ですが、そのまま食品として販売される事は禁止されており、直接スーパーに並ぶ事はありません。(今のところは)
「じゃあ何も危険な事はないじゃないか」と思ってしまう人もいるかもしれませんが、そうではなくて、遺伝子組み換え食品は加工品として我々の食卓に並びます。
直接販売する事はできませんが、何かしら加工してしまえばいいのです。
それこそコーン油とか豆腐とかは遺伝子組み換え食品の可能性があります。
そういう意味で、外食、惣菜、冷凍食品などを食べている人はかなりの確率で口にしているでしょう。
また、日本では家畜の主な肥料となっているので、国産の肉類、乳製品、卵を食べている人は大抵が遺伝子組み換えを間接的に食べていると言えます。
こういう事に気付いていない人も多いのですが、これを機に認識を改めておくべきと思います。
中国産の実態
さて、アメリカの愚痴はこんなところにしておいて、それでは話題の中国産はどうなっているのか?
実は中国政府の安全基準はかなり厳しかったりします。
物によっては日本よりしっかりしていると言われます。
しかし、その基準が農家にまで行き渡っていないのが現状で、現実的には危険性が高いと言わざるを得ない状況になっています。
中国産の一番の問題は栽培環境が不潔過ぎる事です。
河川、地下水が極度に汚染されていて、ゴミが浮き、腐臭のする川の水を引き込んでいます。
PM2.5のように空気汚染もひどいです。
そんな状態で育った農作物が安全であるはずありません。
重金属に汚染され、有害な菌にまみれています。
実際、厚生労働省が摘発した輸入食品等の食品衛生法違反事例には中国産が数え切れない程あります。
ナッツ類から発癌性の高いカビ、
ウーロン茶から下痢や嘔吐を起こす殺虫剤、
冷凍焼きアナゴから大腸菌群、
ハマグリやアサリから危険な除草剤、
などなど、かなり危険な事がわかると思います。
以前、不潔さは大事だと言った事がありますが、不潔過ぎるのは問題です。
ただここでも、「私は中国産は買わないようにしています!」とドヤ顔になっている人がいたりするのですが、そういう浅はかな主張はもう止めましょう。
そもそも中国産の農作物はスーパーに並んでいません。
「中国産」と書かれた米とか見た事ありませんよね?
神経質な日本人が中国産と書かれたものを選ばない事は政府も企業もよーく知っています。
そんな売れない商品を置くわけがありません。
ではどこで出回っているかと言えば、遺伝子組み換え同様、加工食品です。
中国産は基本、原材料として入ってきて、加工製造されて我々の口を狙ってくるのです。
外食チェーン店の米は確実に中国産米だと言われています。
あの安さで提供できるという事はそういう事です。
そう言えば最近、日本マクドナルドが全ての中国製チキン商品の販売中止を発表しましたが、この事で初めて中国産が使用されていた事実を知った人も多いと思います。
中国産は色んなところに紛れています。
大手スーパーの惣菜や冷凍食品なども恐らくそうでしょう。
安いウーロン茶などもそうだと思います。
僕達は無意識の内に、危険な中国産を大量に食べている可能性があるのです。
この事は十分に承知しておいて下さい。
どこならいいのか?
さてさて、日本もアメリカも中国も危険だと。
じゃあ他にどこがあるのか?
例えば、日本で売られているシャケ。
これはチリ産が多いと思います。
外食産業でもスーパーでも使われていて全体の4割を占める程だと聞いています。
しかし、チリではエサの大量投入による残渣で海が汚染され、サケの皮や粘膜に寄生する海ジラミが発生しています。
そして、それを退治するために殺虫剤、殺菌剤などが使用され、基準値を超えて残留しているという報告もあるのです。
その他、チリ産では柑橘類にも危険な防カビ剤がたっぷり染み込んでいたりします。
防カビ剤には関しては以前も書きましたが、OPP、TBZ、イマザリルなど発癌性が極めて高く、長期的に僕達の体を壊すのは間違いありません。
「じゃあ全部ダメじゃないか?!」と思われてしまうかもしれませんが、それはそれで違うのです。
当たり前の事ですが、国産でもアメリカ産でも中国産でも安全なものはたくさんあります。
確かに粗悪なものも多いかもしれませんが、その中には素晴らしい物だってあります。
つまり、何が言いたいかと言うと、そもそも国で判別する事が間違っているのです。
どこの国なら安全とか、どこ産は危険とかそういう事は一概に言える事ではありません。
国で見ようとするのが間違いです。
見なきゃいけないのは生産者です。
その農作物や家畜を生産する者がどのような姿勢で仕事に臨んでいるかが大事なのです。
大量生産で利益追求型の生産者が作ったものであればそれは極めて危険なものになってしまうでしょう。
しかし、品質への拘りを持った生産者が作ったものであれば、それは僕達の健康を促進してくれるものになるはずです。
注目すべきはその食品を作っている本人です。
そこを無視して、単に生産国だけを見て判断してしまうのは愚かな行為だという事に気付かねばなりません。
安全な食品の選び方
ではどういう基準で生産者を見極めるのか?
スーパーだったらラベルなどの表記を見て選ぶわけですが、1つ分かり易いものとして通販の例を出してみましょう。
拘りのある健康食品となると、スーパーよりも通販の方がメインになってくるのはわかると思いますが、そんな時に使える通販サイトの良し悪しの判断方法です。
これは昔から言っている事とも被るのですが、一番大事なのは「ダサい」サイトを選ぶ事です。
見た目が地味で、写真も余りキレイじゃなく、文字も小さくて見づらいようなところです。
買う手順も分かり辛くて、クレジットカードが使えないとか、ちょっとイライラするようなところなんて最高です。
こういうダサいサイトで売られている食品はだいたい当たりです。
逆に今風で、キレイで、派手なサイトはNGです。
見やすくて、読み易くて、購入しやすいようなところはだいたい粗悪品を売っている事が大半です。
これは自分でビジネスをした事のある人はわかるのですが、販売部分に力を入れたり、お金をかけているところは商品に対するパッションが余りありません。
利益が第一優先のところですから、大量生産の大量販売型で品質が低い事が多いのです。
お客様の声で流行りの芸能人とかが出ていたりしたら最悪です。
そんなサイトを見たら速攻で逃げ出すべきです。
広告費を大量にかけているようなところは大抵ろくなところじゃありません。
選ぶべきはダサいサイトです。
マーケティングが貧弱で販売力が無さそうで全然儲かっていなさそうなところです。
彼らは自分達の作るものに時間と努力を費やしているアーティストですから、品質は間違いありません。
サイトは地味だし、改良する気もないですが、商品には花があり、改善努力を繰り返しています。
本当に健康に気を使うのであれば、こういう生産者から買わなければいけないのです。
ちなみに、サプリメントの選び方も同じです。
教材やセミナー参加者などからたまに「サプリは大手にしておけば間違いないですよね?」などと聞かれるのですが、それは全くの逆です。
大手企業が出しているものとか、テレビで大々的に宣伝しているようなサプリメントはほとんど意味がありません。
効果が無いか、長期的に見て体を害する事がほとんどです。
本物のサプリメントやハーブを売っているところはやっぱりダサいのです。
これは昔から僕と付き合いのある方はわかる通り、僕が推薦するサイトはほとんどがダサいです。
本当に見つけづらいし、買いづらいし、売り切れが多発するし、大変です。
でも、効果は抜群なのです。
「大衆はいつでも間違える」という言葉もある通り、マスメディアに踊らされる事なく、良い物を自分で探せるようにならねばなりません。
それが本当の意味で安全性を担保する事に繋がるのです。
という事で、最後の方は脱線してしまいましが、今回は産地問題について僕の意見を書かせてもらいました。
国ではなく生産者に注目し、メディアに流されずに己で判断する力を付けていきましょう。
それではまた。
PS:
危険な食品と安全な食品について、メルマガではもっと詳しくお伝えしていますので、良かったら登録していって下さい。
詳しい情報を有難うございます。此方のサイトは何時でも見直せる様にメモに登録してます。高齢者なので、出来るなら身体に負担のかからない食品を、家族にも食べさせたいと常々考えて食品選びをしてますが、スーパーでもデパ地下の食品売り場でも成分を見ると、呆れるほどの危険成分が入って作られています。昨今では、巷に出回って居る食品で入ってないのを探す事自体が無理ですね…でも、今回は『ダサい通販業者が良い』と言う事を教えて頂きましたので、此れからは思い切って野菜などは特に利用してみようと思います。でも、自分で探すのは難しいそうですので、よろしかったら教えて頂けませんでしょうか?
分かっている様で分かっていない現実。怖いですね。今後ともご指導、ご鞭撻をお願いします。
黒羽根会長こんにちは!
今回の内容は難しかったですね
解決策、対策というよりも危険性ばかりが際立っている印象でした
実際スーパー等で食料品を購入する際に生産者のことはほとんどわかりませんから…
〇〇さんのとまととか〇〇農園の野菜とか表示があっても
その方を知らないし具体的な栽培方法を記載しているなんて
まだまだ1割くらい(もっと少ないでしょうか)ではないでしょうかね
日頃から頭を悩ませている問題だっただけに
一瞬期待しましたが残念です