外食をしたら下痢をしました。
クリーンな食事を心がけるようになってから、こういう事がよく起こります。
例えば、僕はラーメンを食べるとほぼ100%下痢になっていました。
ケーキなど極端に甘い物を食べると口の中が荒れたり、歯が痛み出します。
ピザを食べると胃もたれが酷くなり、夜眠れなくなったりします。
こういう事象に、最初の内は喜んでいました。
悪い物を食べて相応の反応が起きるのは、正しい体に戻っている証拠だとポジティブに受け取っていました。
しかし、ふと思ったのです。
本当にそれでいいのか?
例えば今、東京で大地震が起こり、食べ物が圧倒的に不足したとします。
その時は政府が食糧を支給してくれるでしょう。
ボランティア団体も助けてくれるでしょう。
しかし、そういう時に提供されるものはクリーンな食事でしょうか?
そんな事はあるはずがありません。
新鮮な野菜や果物?
無い無い。
無農薬や無添加の食事?
あり得ない。
ココナッツオイルを使った料理?
そんなバカな。
きっと出て来るのはカップラーメンとか冷凍食品とかだと思います。
農薬もふんだんに使われていて、劣悪な中国産も多いに違いありません。
トランス脂肪酸もたっぷり入っていて、健康とは程遠い食事のはずです。
しかし、食べねばなりません。
毒性が強いとわかっていたとしても、生きるために食わねばなりません。
そんな時、下痢になったらどうするのか?
栄養不足で倒れるかもしれません。
普段は凄く健康的だったにも関わらず、簡単に死んでしまうかもしれないのです。
前回、お話したサバイバル能力と同じです。
いくら素晴らしい筋肉を持っていたとしても、基礎代謝が高過ぎる体は飢餓に弱くなり、過酷な環境で生き残る事が出来なくなります。
これではいかんです。
このままでは全くもって強い体とは言えないではないですか。
普段いくら健康に配慮していても、緊急時に対応できない体なんて正に本末転倒だと思ったのです。
僕はこれまで歴史をベースにした自然回帰的手法を中心として正しい食事を試みて来ました。
しかし、それだけではダメだったのです。
現代に適合する必要があります。
我々は今ここに生きているのだから、それに寄り添っていかねばなりません。
弁証法を借りれば、昔ながらの正しい食事と現代の毒まみれの食事を止揚する事によって一段踏まえた強い体を作る必要があると思うのです。
敢えてジャンクフード
そこで、僕が最近実施しているのは、週に1度わざとしょーもない食事をする事です。
パン類、麺類、お菓子類などの栄養が極端に通ったジャンクフードを敢えて取り込んでみます。
自炊もしません。
外食したりコンビニで買ったりして、加工調理された物を取り込みます。
添加物だろうが、放射能だろうが、農薬だろうが、人工甘味料だろうが、気にせず食べます。
さすがにファストフードはまだ抵抗がありますが、可能な範囲でジャンキーな食事を突っ込んでみます。
これにより、毒物への耐性が強まって、緊急時にも下痢になってしまうような失態を避けられると思っているからです。
実際、僕はこの食事をするようになってから、変な食べ物で下痢する事はほぼ無くなりました。
それでいて、日常の体調も悪くなっていません。
週に6日はクリーンな食事を心がけているので、1日マイナスになっただけでは普段の体調にも影響を与えないのです。
健康業界という立場から見ると、こういう食事は完全にアウトかと思います。
悪い食事はしなければしない程良いというのが鉄則なので、週1だろうがジャンクフードはご法度です。
僕自身もずっとそう思っていたし、その通りに実践して来ました。
しかし、今思うのはこれは健康志向の高い人達が陥りやすい罠です。
健康系の人達は完璧主義になりがちです。
悪いものは何から何まで排除し、完全にクリーンな生活を作ろうとします。
しかし、それが結果として体を弱めてしまう可能性が事がある事も理解しておかねばなりません。
潔癖症の人が菌への耐性を失ってしまうのと同じで、運動不足の人の骨が弱ってしまうのと同じで、過保護過ぎるのは問題があるのです。
毒の視点
この事で少し補足をしておきたいのですが、ジャンクフードも新鮮な野菜も、どちらも毒という要素を持っています。
野菜が毒という発想は以前セミナーでもお話しましたが、健康に良いと言われる野菜の成分には実は微量な毒素があります。
しかし、その毒素があるおかげで細胞が鍛えられ、抗酸化作用が強くなり、アンチエイジング効果を引き起こします。
そして、勿論ジャンクフードも毒なわけですが、その毒も適切に取り入れれば、ある程度の耐性を獲得する事が出来ます。
その結果、毒まみれの現代に適応し、厳しい環境でも生き残る力が得られるのです。
ただ勘違いして欲しくないのは、ジャンクフードをたくさん食べるのが良いというわけではありません。
野菜もジャンクフードも体を強くする毒ですが、その毒性レベルは全く異なります。
例えて言えば、野菜は1万歩のウォーキングみたいなものです。
最近では1日1万歩が健康に良いと言われますが、正にあのレベルの適切な負荷となる毒素です。
即ち、体を壊すリスクも非常に少なく、毎日摂取するのが望ましいものと言えます。
対して、ジャンクフードは長距離マラソンのようなレベルです。
結構な負荷があります。
ビッグマックセットなんて食べたらフルマラソンのレベルになるでしょう。
そんな高負荷を毎日かけていたら、体は強くなるどころか弱っていきます。
毎日フルマラソンなんてしていたら普通の人はどこかで体が壊れますよね。(稀に大丈夫な人もいますけど)
つまり、ジャンクフードはたまに食べるなら良いけれど、毎日習慣化して食べてはいけないのです。
僕が週1ジャンクフードとしているバランスもここから来ています。
普段は1日1万歩く負荷にしておきます。
しかし、いつかのマラソン大会に備え、週1回位は長めに走ってみるのです。
これがあらゆる事を想定した強い体の作り方だと思っています。
実践して良い人とダメな人
ここで1つ注意して欲しい事があるのですが、週1ジャンクフード健康法は味覚が正常に戻っていない人はやってはいけないと思います。
と言うのも、ジャンクフードには強い中毒性があります。
業界関係者は知っていると思いますが、ジャンクフードは甘味、塩味、旨味を絶妙な比率で組み合わせて「もっと欲しい」と思わせるように作られています。
食品のスペシャリスト達が長年かけて研究し、最高法の技術で巧みに作り込んでいるのです。
ですから、この記事を読んで安易にジャンクフードを積極的に食べようとは思わない事です。
中毒性にやられて、どんどんジャンクフードまみれになってしまい、結局悪い方向へと進んでしまう可能性があります。
ジャンクフードを積極的に取り込んで良いのは、クリーンなライフスタイルが染みついて、食事の善し悪しを体で判断できる味覚を取り戻している人です。
そういう人はジャンクフードを食べた時、自然と嫌悪感を感じれるので、中毒性に負けず乗り越えていけます。
逆に言うと、ジャンクフードが心地良いと感じている段階では、まだそのステージに来ていないので、この方法は実践してはいけません。
これは肉体改造で言うところのチートデイとは別物の概念です。
チートデイとは好きな物を好きなだけ食べて良いという開放日の事です。
バルクアップにしろ、ダイエットにしろ、肉体改造をする人の食事は基本ストイックなので、ストレスの捌け口としてチートデイを用意します。
大体は糖分、塩分、脂分が高めのジャンク的な食事が取る事が多く、それで気分をリセットします。
しかし、ストレスの捌け口と言う事からもわかる通り、これはジャンクフードを好んでいる状態です。
まだ、味覚がバカになったままなので、ジャンクの魅力に溺れ、健康を損なう可能性が十分に考えられるのです。
ですから、まずはあるべき食生活をきちんと理解し、それを毎日実践して正しい感覚が身についてから行うようにして下さい。
そこまで出来ていれば、週1ジャンクフード健康法でより強く健康的な体を身に着けられるのではと思います。
と言う事で今日はこの辺で終わります。
少し奇抜なアイデアだったかもしれませんが、良かったら参考にしてみて下さい。
はじめまして。フィットネスインストラクターをしておりますやまいりと申します。
いつも面白いブログなので拝見しております。
私もラーメンを食べるとおなかを壊すようになってしまいまして、そうなってしまったことに最初は喜んでいたのですが、今後ずっとそうなってしまうのかと思い不安に思っていたところ・・
奇抜で素晴らしいアイデア!
新たな視点を与えて下さいました。
参考になりました
今後も発信楽しみにしております。
ナイス!