知られざる筋トレの報酬

運動

悲しい事があります。

最近はこのブログも露出が増えてきたようで、多くの方が足を運んでくれるようになりました。

それ自体は凄く嬉しい事です。

でも、同時に悲しい事があります。

このブログを読んでくれている方には大きく分けて2通りの方がいる事がわかりました。

1つは健康志向の人。

アンチエイジングや正しい食生活に強い関心がり、僕の健康法を参考にしようとしてくれる方達です。

もう1つはトレーニング志向の人。

筋トレや体を鍛える事を趣味としていて、僕の肉体改造を参考にしてくれている方達です。

この2通りの方がいるのは全然構わないし、ある意味で当然という気がしているのですが、何が悲しいかと言うと、前者の方が余り筋トレに関心を示してくれない事です。

トレーニング志向の人は当たり前のように筋トレをしていますが、健康志向の方は余り筋トレに興味を示してくれなかったりします。

それよりも食事の内容だったり、運動するにしても有酸素系の軽めのエクササイズに興味があるようです。

しかし、僕はここで「ジム」というタイトルを付けている通り、筋トレが大好きで心から素晴らしいものだと思っており、もっと皆に実践して欲しいという思いがあります。

健康志向の人にも真剣にやって欲しいと思っています。

そう言えば、最近は女性の読者も増えてきました。

僕のメッセージは男性性が非常に強いので、当初は男しか来ないだろうと思っていたのですが、近頃は女性から応援メールが来たりします。

どうやら健康面の記事をきっかけに読者になってくれたようなのですが、やはり彼女達も筋トレには余り前向きではありません。

女性なので筋肉質な体には余り興味がないのか、どうしても運動はエアロビクスなどの方に関心が強く、僕の悲しみは募るばかりなのです。

そこで、今回は全国的な筋トレの普及を目論んで、筋トレがもたらす偉大なる健康効果を話したいと思います。

健康志向の方や女性の方を見据えて、筋肥大とか使える体という観点以外からの重要なベネフィットをお伝えします。

成長ホルモンが出て若返るとかそういうありきたりな話ではなく、余り世間では認知されていないけど、非常に大切な筋トレの効果効能をお話するので、是非ともご一読頂けたらと思います。

さて、それでは始めていきますが、筋トレがもたらす健康効果は大きく3つのバランスを整える事にあります。

1つずつ説明していきましょう。

1.心と体のストレス

これは僕がとあるセミナーで教わった概念なのですが、非常に説得力があって重要だなと感じた内容です。

心と体は別々に捉えられる事が多いですが、本来、精神と肉体は1つです。

「病は気から」という言葉もある通り、心と体は別個に分かれているわけではなく、1つに繋がって連動しています。

心がストレスを受ければ体も疲れ、体がストレスを受ければ心も疲れます。

逆に心を休ませれば体も回復するし、体を休ませれば心も回復します。

ですから、1日仕事をして精神的に疲れたとしても、眠って体を休ませる事で、心も一緒に回復して朝にはすっかり戻っているというのが本来の姿です。

しかし、多くの現代人は本来連動すべき心と体が切り離された状態にあります。

デスクワーク中心の先進国ならではの症状でもあるのですが、体は疲れず心だけが疲れて、全く別個になっているのです。

図にするとこんな感じです。

心と体(心疲労)

現代人は朝から晩まで頭を使って仕事をし、人間関係にも気を使って、精神面では非常に強いストレスにさらされています。

一方で、体を動かす機会はほとんど無いので、肉体面では全く疲れが溜まりません。

これが一時的なものだったら問題ないのですが、慢性的に続く事で心と体が徐々に切り離され、疲労度にギャップが生じてしまうようになるのです。

この状況の何がマズイかと言えば、心が一向に回復できなくなる事です。

心と体が連動している時は体を休ませれば、心もそれに引っ張られて回復していくのですが、切り離されてしまった状態では心は回復しません。

むしろ体だけが回復してしまって、ますます心とのギャップが広がってしまいます。

心と体(体回復)

ギャップが広がれば更に心と体の連動は弱まり、心的ストレスが一向に抜けない状況に陥ってしまいます。

たくさん寝たのにしんどいと感じる事があるのは正にこの状況に陥っているからです。

鬱を発症するのもこれが原因です。

この最悪な循環を打開する方法は1つしかありません。

それは、肉体を疲弊させる事です。

体をとことん疲れさせる事で、心と体の疲労レベルを揃えるのです。

心と体(体疲労)

疲労レベルが揃えば、心と体は再び連動し始めて、眠る事により一緒に回復していく事ができます。

心と体(心体回復)

この疲労のさせ方で一番効果があるのが筋トレです。

ジョギングとか軽い有酸素運動ではダメです。

頭がフラフラになって何も考えられなくなる位まで体を追い込む必要があるので、それにはやはり強度の高い無酸素運動の筋トレが適しています。

スクワットや懸垂なんかは最高だと思います。

懸垂ができない初心者の方であれば腕立て伏せとかでも構いません。

ちなみに、こういった心と体のバランスを取る作業は実は本能で自然とやっていたりする事があります。

その内の1つが暴飲暴食です。

ストレスを受けると酒を浴びる程飲んだり、ラーメンやケーキを食いまくる経験のある人は多いと思いますが、それは内臓を疲弊させているのです。

内臓も体の一部ですから、そうする事で心とのストレスバランスを保とうとするわけです。

恐らくSMもそうでしょう。

自分の体を傷つける事によって、心とのバランスを保つわけです。

そう考えればリストカットなどの要因にもなっている事がわかると思います。

しかしながら、暴飲暴食やSM、リストカットは本来あるべき体の疲弊のさせ方とは違うため、本質的な解決を見る事はできないと思います。

筋肉を使って体を疲弊させる事により、本当の意味で心と体のバランスが取れるようになります。

2.入と出のエネルギー

これは入って来るエネルギーと、出て行くエネルギーのバランスを揃えるという事です。

昔から散々言っている事でもありますが、現代人はあらゆる面で入る方が多過ぎて、出る方が少な過ぎます。

それこそ食事と運動の関係ですが、多くの人は過食で運動不足です。

たくさん食べてエネルギーを取り入れる癖に、全然動かずエネルギーを出しません。

すると、体の中でエネルギーが滞留していきます。

入と出(滞留)

「詰まっている」という表現が良いかもしれませんが、こうした停滞状態が続くと、そこにあるエネルギーは腐敗して悪いエネルギーに変わっていきます。

肉体面では生活習慣病のリスクが上がりますし、精神面でも問題を起こすようになります。

先程、心と体は繋がっていると話しましたが、悪化したエネルギーは精神面でも表に出てくるのです。

例えば、悪口とか。

愚痴を言う人間とか、ケンカの多い人間というのはだいたいエネルギーが詰まっています。

これは宿便と同じ考え方です。

食べ物も出て行くペースより入ってくるペースが多いと腸に便が停滞するようになりますが、それは悪玉菌によって腐敗して毒素を撒き散らすようになります。

それが血液に乗って全身を駆け巡り、フリーラジカルを発生させ、癌と老化を招き、人生の質を落としていくのです。

そんな事にならないよう、僕は筋トレをお勧めします。

筋トレによって出るエネルギーを増やす事により、エネルギーを詰まらせずスムーズに流してあげるのです。

入と出(流出)

有酸素運動でもある程度は大丈夫ですが、やはり筋トレを押したいと思っています。

何故なら、現代人は糖質の摂り過ぎだからです。

糖尿病が蔓延している事からもわかる通り、今の人は糖分を摂り過ぎている傾向があります。

その糖を抜くのに最も適しているのが筋トレです。

有酸素運動は脂肪と糖をバランス良く消費しますが、無酸素運動の筋トレは集中して糖を消費してくれます。

西洋的食生活が染みに付いた現代人にとって、入と出のバランスを適切に整えるにはやっぱり筋トレが一番良いのです。

ちなみに、この入と出のバランスはあらゆる概念に当てはめて考えるのが重要です。

例えば、情報に関してもインプットとアウトプットの量には気を使うべきです。

僕は(今のところ)ブログを週1で更新していますが、それは同時にインプットをしているからです。

情報を溜め過ぎると、それ以上にインプットがし辛くなったり、また、傲慢さを帯びて悪いエネルギーに変わったりする事を知っているので、定期的に出しているのです。

言わば、ウンコみたいなものです。

僕はウンコのつもりでブログを書いています。

僕はスッキリ、読者はそれを栄養として吸収、何て素晴らしい循環なのでしょう。

実際は、僕の場合インプット量の方が圧倒的に多いので、それを解消するためにコンサルやセミナーをやります。

そこで大量の便をドサッと出して、またバランスを保つわけです。

冗談はさておき、僕と同じように常に勉強している人はアウトプットの場を設けておいた方が良いと思います。

勉強家の中にはよく、Amazonで評価コメントをしたり、他人のブログに持論を書き込みまくる人がいますが、それはバランスが崩れてウンコが詰まっている状態です。

ですから、自ら情報発信の場を持ってみて下さい。

ウンコは他人の家でなく、自分の家でする事をおススメします。

3.興奮とリラックスの神経系

最後のバランスは興奮とリラックスです。

交感神経と副交感神経と理解しても大丈夫です。

分かる人は酸性とアルカリ性と捉えてもOKです。

興奮=交感神経=酸性
リラックス=副交感神経=アルカリ性

です。

多くの方がご存知の通り、現代人は神経が興奮に寄り過ぎています。

仕事が忙しくて家に帰る時間も遅くなり、常に臨戦態勢である事が強要されているので、どうしても交感神経寄りになります。

受験戦争、実力主義、競争社会などのように弱肉強食を煽るような文化も神経を興奮させます。

コンビニや飲食店の24時間化により、常に光にさらされている状況も興奮を起こします。

経済的にも文化的にも物理的にもあらゆる面で現代人は興奮状態を強いられており、それが慢性化してバランスを崩しています。

その結果、自律神経失調症などが起こって精神的な病を抱えてしまう人が多いわけです。

これは生活習慣病の原因にもなりますし、意外にも花粉症の原因にもなります。

成人男性に急増しているEDもこれが原因である事が多いです。

そんな状況を打破するために多くの人が実践するのは、リラックスを促進させる療法だと思います。

アロマ、マッサージ、瞑想などによって、神経を少しでもリラックス側に傾けて、何とかバランスを取ろうとするわけです。

しかし、実はもっと簡単で効果的な方法があります。

それが、筋トレです。

「筋トレしたら逆に興奮してしまうじゃないか?」と思われるかもしれませが、それがいいのです。

筋トレによる交感神経の刺激は「急性」で非常に強く、終わった時には反動で逆にリラックスに傾くからです。

そもそも、現代人が興奮寄りに傾いている大きな問題は「慢性」的な興奮にさらされている事です。

慢性的とは弱い力だけれど常に刺激されているという意味ですが、これが傾きを固定化してしまいます。

以前、腰痛の原因は腸腰筋が慢性的に緊張して固まってしまう事にあると話したと思いますが、原理はそれと同じです。

慢性的に交感神経を刺激される事により、神経が興奮状態で固定化されてしまうわけです。

興奮とリラックス(慢性興奮)

これを解消する一番の方法は、瞬間的に強い刺激、つまり急性の刺激を与えて一気に振り切らせる事です。

興奮とリラックス(急性興奮)

すると、反動により逆に振り戻す事ができるのです。

興奮とリラックス(反動リラックス)

そして、これを簡単に実現するのが筋トレです。

無酸素運動である筋トレは自律神経を一気に交感神経側に振りますが、終わった時には反作用の力でリラックスに強く戻されるのです。

実際、ハードな筋トレをやりきった後は身も心も放心状態となって力が抜け切ります。

非常にリラックスした気持ち良い状態に入り、眠りも深くなるのです。

荒療治のように感じるかもしれませんが、暑い時にカレーを食べるのと似ています。

真夏の暑い時に敢えてアツアツの辛いカレーを食べてたっぷり汗をかく事で、逆に涼しくなれると思います。

神経も同じで興奮している時に更に興奮させる事で逆に落ち着かせる事ができるのです。

Let’s 筋トレ

以上、筋トレの偉大なる健康効果として3つのバランスをお話してみました。

どうでしょう、少しは筋トレに興味が持てましたか?

そうそう、筋トレをすると味覚も正常になります。

筋トレ後の食事は単純に美味しくなるので、薄味でも満足できるようになります。

逆に運動しないと美味しく感じないので、濃い味付けをするようになり、その結果、味覚が崩れていく事になります。

運動により薄味で満足感が得られるようになってこそ、味覚は本来のクオリティを取り戻していけるのです。

そう言えば、筋トレは怪我してもできるという点も素晴らしい。

スポーツや格闘技だと足を怪我したら治るまでは何もできなくなると思います。

でも筋トレだったら足を怪我していても懸垂、ペンチプレス、アームカールなどできます。

手を怪我してもスクワットができます。

腰を壊すとなかなかしんどいですが、握力トレーニングなどはできます。

部位毎に分けて運動が行えるため、非情に高い継続性を維持できるのです。

こんなに素晴らしい事だらけの筋トレ、やらない手はありませんよね?

是非ともあなたの生活の一部に筋トレを。

筋トレを宜しくお願いします。

そんなこんなで今日は筋トレの宣伝でした。

無料メルマガ&動画プレゼント

今だけメルマガ読者限定で、

  • 快活に動く「機能的な体」
  • 痛みと無縁の「健康的な体」
  • 均整の取れた「魅力的な体」

をトータルで手にするエクササイズビデオを無料でプレゼントしています。

詳しい内容はこちらから

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

黒羽根雄大黒羽根雄大

物理学専攻・元プログラマー、体を壊して仙人を目指す事になりました。

TOP
CLOSE