「痛!」
ある日、寝ている時に突然、首に激痛が走りました。
首の右側の付け根付近です。
余りの痛みに目が覚めましたが、もうその日は眠れませんでした。
次の日からは痛みが広がって今度は背中まで痛くなりました。
痛過ぎて何も手に付きません。
ただ座っているだけでもズキズキと痛みます。
本を読もうと首を傾けると更に痛みが増します。
筋トレなんてしようものなら悲鳴を上げてしまいそうです。
暫く大人しくする日が続いたのですが、今度は左の歯に痛みが出て来ました。
別にお菓子を食べたわけでも無いのに、歯磨きも忘れていないのに、突然の歯痛です。
誰もが経験していると思いますが、歯の痛みは強烈です。
死んだ方がマシじゃないか?と思える程に強い痛みを感じます。
仕事が出来ないなんてレベルでは無く、何も考えられず、一歩も動けません。
お恥ずかしながら、大人になって初めて痛さから涙が出てきました。
しかし、この時の僕の中には医者に行くとか痛み止めを飲むという選択はありませんでした。
痛くて痛くて仕方ありませんでしたが、それは絶対NGと考えていました。
と言うのも、この手の痛みは放っておかねばならないという確信があったためです。
対症療法が嫌いというのもありますが、その考えがあったため、敢えて痛みを放置する事にしました。
結果、次の日には歯の痛みが消えました。
更に、数日して背中と首の痛みも引いていき、10日程経過した頃には完全復活出来ました。
この話を聞いて、「この人、バカだなぁ」と思う方もいるかもしれません。
「何かしら治療すればいいのに」「泣く程ならさすがに対応しようぜ」と思われるかもしれません。
しかし、先程も少し言った通り、この手の痛みは対応してはいけないのです。
これは健全な肉体を考える上で非常に重要な概念になるのですが、今日はこの話をしたいと思います。
痛みのアプローチについてです。
読者の中にも痛みで困っている人はそれなりにいると思います。
首、背中、歯だけでなく、腰、肩、膝など痛みの悩みは尽きません。
そんな痛みを抱える方にとっては参考になると思うので是非とも読んでおいて下さい。
現在、痛みを抱えていない方も将来高確率で起こり得る事なので今の内に頭に入れてもらえたらと思います。
2種類の痛み
さて、痛みというのは僕の中では2つに大別されています。
直接的な炎症と、間接的な炎症です。
痛みはこの2つのタイプがあって、アプローチが明確に異なります。
まず、直接的な炎症とは何か?
これはその名の通り、ダイレクトにダメージを受けた時、急性で発する炎症の事です。
例えば、極度に甘い物を食べた時に起こる歯痛はこの手のタイプです。
糖質により虫歯菌や歯周病菌が繁殖し、口内で炎症を起こすのです。
他にも無茶な筋トレをした時にピキッと来るような痛みもそうです。
筋肉が無理やり引き伸ばされるなどして、その部分が炎症を起こします。
その他、何かにぶつかって起こる痛みや日焼けなどの痛みも直接的な炎症です。
「原因が明確な痛み」とも言えるもので、大まかには「怪我」で纏めて良いと思います。
この手の痛みに限っては、ある程度、積極的に治療するのが好ましいです。
例えば、歯を磨いたり、温めたり、冷やしたり。
つまり、炎症の原因を取り除いたり、炎症が引くのをお手伝いする事で、痛みを正常に緩和させる事が出来ます。
余談ですが、個人的には断食をする事により、ほとんどの痛みは早く消えると思います。
それではもう1つの痛み、間接的な炎症とは何か?
こちらが今回メインの話になりますが、その部位に直接ダメージを与えた覚えが無いのに起こる炎症です。
突発的に起こって、原因が良く分からず、慢性気味に痛みが続きます。
実はこれ、体がズレを調整する過程で、「わざと」炎症を起こす痛みです。
どういう事かと言うと、僕達の骨格はちょっとしたきっかけで左右に微妙にズレてしまう時があります。
この時、体はそれを修正するために、あちこちで痛みの信号を出します。
これは敢えて痛みを作って動きを制限させ、特定の部位の圧力を調整する事により、左右の歪みを正していくためです。
例えば、左の歯に痛みが出るというのは、左で咬む事を控えさて左側の圧力を減らし、左右のバランスを調整しています。
首の右側が痛くなるのも、右側に首を曲げ辛くして圧力を減らし、やはり左右のバランスを調整しています。
背中の痛みも腰痛も同じです。
特に脊柱周りではこういう事が起きやすいですが、全体の歪みを治す過程で、体がわざと痛みを引き起こしているのです。
重要なのは、この手の痛みは治療するものでは無いという事です。
例えば、左の歯が痛いからと言って必死に歯を磨いても意味がありません。
虫歯が原因ではありませんから、それは全く意味が無いのです。
首が痛いからと言ってマッサージしても仕方ありません。
別に怪我をしているわけでは無いので、それも意味が無いのです。
こういう痛みは放っておくしかありません。
放っておけば、痛みは勝手に消えるか移動します。
調整のために起こる痛みなので、その部位の修正が完了したら、その部位から炎症は取り除かれます。
痛みが別のところに移動したら、別の角度からの治療に入った合図です。
右の首→右の背中→左の背中→左の歯→右の歯、などのように、次々に痛みが移動していきます。
痛みが完全に無くなったら調整終了です。
痛みを消すのはリスク
ここまでの説明でわかると思いますが、やってはいけないのが対症療法です。
歯を磨く位なら害はありませんが、歯医者で神経を取ったりしたら最悪です。
歪みの調整も出来なくなってしまって、全体の調和が失われてしまいます。
その場の痛みは消えるかもしれませんが、後々に重大なシコリを残す事になります。
腰痛の場合もマッサージや整体で治すと、同じような状態になってしまいます。
勿論、痛み止めの薬などはナンセンスです。
しかし、これがなかなかできません。
特に歯痛や腰痛は非常に辛いので、何とか痛みを消したくなります。
医者に行ってしまいます。
治療してしまいます。
薬を飲んでしまいます。
でも、問題はそこにありません。
誘惑に負けて痛みを消すと、後々面倒な事になってしまいます。
とにかく放っておかねばなりません。
この放っておくタイプの痛みの目安は、原因がイマイチ不明瞭な場合です。
甘いものを散々食って歯を磨かないで寝て、歯痛が起こっているなら違います。
首を変な方向に曲げたせいで痛くなっているのも違います。
腰を強打して痛くなっているのも違います。
特にその部位に負担をかけた覚えが無いのに、何故だか痛くなっていたら、その痛みは放っておくタイプだと考えて下さい。
体が調整に入っていますので、何もせずただ耐えて下さい。
程無くして痛みは移動していき、色々と動いた後に完全に消滅します。
動物の世界でも痛みがある時、彼らはじっと寝て大人しくしていますよね?
痛みによる調整を受け入れ、完治した後に動き回っているのです。
ちなみに、この調整による痛みは、我慢の限界を超えそうになると一時的に消えるようになっています。
痛過ぎて栄養を全く取れなくなったり、精神が錯乱しそうになったりすると、弱めてくれるように出来ています。
ですから、一生辛い状態が続くような事にはなりませんので、そこら辺は安心して下さい。
体は良くできています。
痛みは必要があって作られ、必要が無くなって消されるのです。
痛みを放っておく勇気を持って下さい。
という事で、今回も長目になりましたが、痛みとそのアプローチについてでした。
かなり古い記事なのでもう返信されることはないと思うのですが歯科医師としてのコメントを書かせていただきます。
感想としては非常に無責任な記事だなと苦笑
依然乳酸菌の記事も書いていたようなので余談ですが…
ここ数年たしかに乳酸菌で予防するといった研究はたくさん行われております。またl8020菌という虫歯予防の商品も販売されるようになりました。
ただはっきりと断言します。
虫歯の治療にはなりません。
ありえません。
歯医者なのにこんな事を言うのはなんですが、
歯を治療してメリットなんてありません。
神経を抜いたらその後また感染を起こしてまた治療して最終的に歯を抜く確率が高くなる。これは正しいです。
もちろんあくまでリスクで一生その治療で大きな問題もなく過ごすケースも多くあります。
ただ痛みが出て再治療になるケースも非常に多いです。
普通の小さな虫歯の治療。これも再度虫歯になる可能性が高くなります。
ただ治療をしなければ歯医者が食べていけないので…というのは嘘で、一度虫歯になってしまった場合初期をのぞいて治るということがない。また徐々に徐々に大きくなっていくから小さいうちに治しましょうということです。
なにも治療をしてない虫歯のない健康な天然歯が一番いいのです。
なので予防が重要なのです。
で、痛みが出たとき…
私は貴方の診察をしていないので何も言えないですが
冷たい物がしみる…虫歯の可能性もあります。虫歯なら治療してください。長い年月をかけてボロボロになっていきます。乳酸菌で磨いても治りません。
ただ知覚過敏であれば放ってかまいません痛みがひけば…
ただ素人が自分で区別できるかはわかりません。
ズキズキ痛む…大きな虫歯で神経近くまで感染してる可能性。これは神経を抜いてください。それか歯を抜くか…
治りません。ただ痛みという観点でいうと我慢すればそのうち痛みはなくなります。
それは治ったのではなく神経が死んで菌が骨の中にも入り歯もどんどん虫歯が広がりボロボロになって痛くなるのを待ってる状態です。
もう一つはウエイトなんかしてると食いしばりなどで一時的に炎症が起こることがあります。
これは放置していいでしょう。治ります。
ただ、ウエイトの食いしばりで炎症が起こるような場合はマウスガードを作ってください。
別に儲かるから勧めるわけでなく、結構スポーツをしてる人で歯が欠けてる人が多いのです。痛みがなければいいですが一生自分の歯で、詰め物もいやなら作ったほうがいいでしょう。
あとは歯周病で痛くなることがあります。これは磨き残しなどが原因で歯茎が痛くなります。ただこれも痛みは引きます。ただかなり口腔内の環境がよくないということなので、歯磨きの方法を変えてください。それが出来ないのであれば歯医者にいってください。
最後に神経を抜くことが非常に嫌みたいですが、
歯医者は基本神経を抜きたくありません。
延命治療みたいなものですから、後々何年かしてから痛くなってきたと言われる事があります。
ただ神経を抜かないとどんどん悪くなるので治療をするだけです。
もう一つの理由は治療費が安いんです。
これは保険で決まってるので自費の治療を行ってるとこは別ですが保険治療ならやりたくもありません苦笑
自費やアメリカなんかだと、10万円を越えることも珍しくない治療ですが、保険だと1万円にもなりません。もちろんその後の銀歯等被せ物はまた別の値段ですが。患者は3割負担とかなので3千円くらいです。
正直めんどくさいです。だったら小さな虫歯を何本か治したほうがはるかに効率よく稼げるんで…
まー中には神経抜いて、銀歯は見た目だけじゃなくて歯にもよくないから自費の被せ物をしましょうといって稼ぐパターンもありますが、神経抜く必要がないのにわざわざそんな事をする歯医者は恐らく極一部です。
ですのでこの記事を読まれた方。
どちらを信じてもらっても自由ですので
ただ入れ歯なんてろくなもんじゃないです。
長生きする予定ならいい歯医者を見つけて定期的にいってください。